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蜃景茶館

気ままに書いていきたいと思います。

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耶律楚材:西域河中十詠 其二


寂寞河中府  寂寞たり河中府
臨流結草廬  流れに臨みて草廬を結ぶ
開尊傾美酒  尊を開きて美酒を傾け
擲網得新魚  網を擲ちて新魚を得る
有客同聯句  客有らば連句を同じくし
無人獨看書  人無くば独り書を看る
天涯獲此樂  天涯 此の楽を獲て
終老又何如  老いて終へるも又何如(いかん)
 
【私訳】

往時の繁栄の陰もなく サマルカンドは静まり返っている
川に臨んだ場所に質素な家をこしらえた
 
祭壇に捧げられた美酒を下げて開け
獲ってきたばかりの魚で一杯やろう
 
お客人が来たなら連句をして楽しみ
一人の時は読書をして過ごす
 
故郷から遥か遠く この地でこんな風に楽しみながら
そのまま年老いて骨を埋めるというのはどうだい?

 
・尊=中国古代の盛酒器。口部が喇叭状のすらりとしたもの。
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