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蜃景茶館

気ままに書いていきたいと思います。

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耶律楚材:西域河中十詠 其七


寂寞河中府  寂寞たりサマルカンド
清歡且自尋  清歓且(もまた)自ら尋ねる
麻牋聊寫字  麻箋 聊に字を写し
葦筆亦供吟  葦筆 亦た供に吟ず
傘柄學鑽笛  傘柄に鑽して笛を学び
宮門自斵琴  宮門を自ら斵(き)りて琴とす
臨風時適意  風に臨む時は意に適ひ
不負昔年心  昔年 心に負わず


【私訳】

往時の繁栄の陰もなく サマルカンドは静まり返っている
風雅な楽しみも自ら探し求める

麻の葉を紙片代わりに字を写しながら
葦の笛を供に詩を吟ずる

傘柄に穴をあけ笛をこしらえては吹奏を学び
王宮の門を斫り出して琴へとかえてしまう

たのしみたいと思えば 心のままにいまを楽しみ
過ぎ去った昔のことなど こだわりはしない
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