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蜃景茶館

気ままに書いていきたいと思います。

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李白:寄遠 其四


玉筯落春鏡  玉筯(ぎょくちょ) 春鏡(しゅんきょう)に落ち
坐愁湖陽水  坐(はなは)だ愁う湖陽の水
聞與陰麗華  聞与す陰麗華
風烟接鄰里  風烟 鄰里に接すと
青春已復過  青春 已に復た過ぐ
白日忽相催  白日 忽(たちま)ち相催(あいうなが)す
但恐荷花晚  但だ恐る荷花(かか)の晚(く)るるを
令人意已摧  人をして意已に摧(くだ)けしむ
相思不惜夢  相思 夢を惜まず
日夜向陽臺  日夜 陽台に向はん


【私訳】

玉の箸のようなとめどない私の涙
春の澄んだ川面に落ちた
堪えがたい哀しみが湖陽の水にも広がっていく

聞けば光武帝の妻 陰皇后の故郷である新野は
ここ湖陽とは同じ風と雲が吹く隣りどうし

春はすでにまた過ぎてしまった
月日も互いを急かすようにまたたくまに過ぎ去ってしまう
こわいのは蓮の花がいつしか衰えてゆくこと
私たちの思いを弱らせていってしまうこと

あなたを想ってたくさん夢をみよう
陽台で出逢う 楚王と巫山の神女のように


(陽台=生き別れとなった楚王と神女が唯一逢える場所。巫山雲雨より。夢の中でなら愛しい方と毎日お逢いできます。)


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