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蜃景茶館

気ままに書いていきたいと思います。

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李白:寄遠 其二


青樓何所在  青楼 何れの所にか在る
乃在碧雲中  乃ち在り 碧雲の中
寶鏡挂秋水  宝鏡 秋水を挂けるがごとく
羅衣輕春風  羅衣 春風に軽し
新妝坐落日  新妝 落日に坐し
悵望金屏空  悵望すれば金屏 空し
念此送短書  此を念(おも)って短書を送らんとす
願因雙飛鴻  願はくば双飛鴻に因らん


【私訳】

あのひとがいる青楼はどこだろう
それはあの青空の雲の中

部屋には秋の澄み切った水のような宝鏡が掛っていて
彼女のうすぎぬは軽やかに春風に吹かれて舞う
化粧をし直したあとに夕日の中に座り
哀しげに金のついたてを見つめている

そんなふうに思えたから手紙を送ろう
できたなら 翼を並べ睦まじく飛ぶ二羽の大雁に託して
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