気ままに書いていきたいと思います。
迢迢牽牛星 迢迢たる牽牛の星
皎皎河漢女 皎皎たる河漢の女
纖纖擢素手 繊繊として素手を擢げ
扎扎弄機杼 扎扎として機杼を弄ぶ
終日不成章 終日 章を成さず
泣涕零如雨 泣涕 零ちて雨の如し
河漢清且淺 河漢は清くかつ浅し
相去復幾許 相い去ること復た幾許ぞ
盈盈一水間 盈盈たる 一水の間あり
脈脈不得語 脈脈として語るを得ず
【私訳】
遠い遠い牽牛の星
白く清らかな天の川の女
その細い手を引き上げて
機と杼を繰り織りあげてゆく
一日かけても模様はできあがらずに
頬をつたう涙は 雨のように零れてゆく
この天の川は清らかでこんなにも浅いのに
二人の距離はどうしてこんなにも遠いのでしょう
水を湛えた一筋の川に隔てられ
言葉を交わすこともできず ずっと貴方をみつめているのです
(前漢の作、とする説もありますが、おそらく後漢ごろ作られたと思われる詩なのだそうです。)
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